井戸や温泉を掘るとき、地中に下水道などの管を通すとき、道路や堤防などの土木構造物や建物の基礎を設計するときなどに、建築構造物を支える地盤がどのような状態・地層なのかを調査するのが地質調査です。成果データは建築物の杭工事等のデータに利用されます。当社では探査業務の専門家が実際に現地踏破し、電磁波探査、二次元探査をはじめ、その土地の性質に適した方法で地層分布や地質構造さらに地山の安定性、地表水・地下水の状況などの広範な地質に関する諸情報を明らかにします。

探査業務は、複数の掘削地点候補地の中から探査により、最も有力な場所を絞り込む作業です。当社の強みは候補地を選定するにあたり、現地状況・搬入路、近隣民家への影響も考慮しながら選定できる点にあります。源泉探査において行う物理調査は、掘削工事のための電磁波探査が主となります。電磁波探査は地質に入射した電磁波の比抵抗値が異なることを利用した測定で、深度・地層構成を確認します。これを数か所で行い、最も有力な場所を探します。また永年の探査により大量に蓄積された全国のデータを元にした机上調査によって、企画の段階から図面上で大きな泉脈を見極めることもある程度可能となっています。

探査報告を踏まえて、候補地の中から掘削地点の決定・温泉施設開設までのマイルストーンの策定などを行い、温泉井戸工事計画を提案します。その後、都道府県に掘削許可申請書を提出し、審議を受けます。地下資源は共有の資源であることが前提ですので、各地に過剰な揚湯による枯渇を防ぐための条例があります。当社は条例に則り、必要な場合は事前協議を行い、監査と審議を受け、申請が認可されて掘削業務に入ります。